工事期間約2年をかけて完成した、日本で最初の山岳ロープウェイです。以来、一部のアルピニストしか味わえなかった大自然を誰でも楽しめるようになりました。初代ゴンドラは「くろゆり号」「すずらん号」。路線バスは今とは違う型のバスが運行していました。完成当時は、長野県の新たな観光地として多くの人から注目されていたことが想像できます。
現在のしらび平駅、千畳敷駅が作られました。ここでは旧駅舎の立て替え、ロープウェイを支える支索の交換、新デザインのゴンドラの設置が行われました。この工事も約2年かけて行われ、ゴンドラもシンプルな赤と白を基調としたデザインに変更になりました。
毎年、中央アルプスには多くの雪が降り積もります。そのため、積雪により山側のロープウェイがぶつかって危ないということから片側のみの運行になりました。それ以前は降雪のたびにスタッフが除雪作業を行っていました。
現在のゴンドラは、「木蓮(桃色)と「宝剣(緑色)」が運行しています。この名前は一般公募から決められました。「木蓮」は、木蓮の花の色をイメージ、花言葉「自然の愛」「持続性」などがあります。「宝剣」は、夏山の景色をイメージしてつけられました。
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最後は、「急な岸壁」です。
ロープウェイを作るときに山を一部削っているのですが、その中でもここは一番「ロープウェイと山との距離が近い場所」。なんと、ロープウェイの傾斜は35°、山の角度は60°。山肌に一番近い所を通るので、ぶつからないかとヒヤヒヤします。
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次は、一瞬で目の前を通り過ぎてしまうゴンドラ同士の「すれ違い」です。ゴンドラは秒速7m、時速にして25kmの速さで走行しています。すれ違う時はあっという間! 車と同じくらいの速度なので、ビックリしますよ!
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しらび平駅を出発して最初の見どころポイントは、「日暮の滝」です。落差は約25mで、上から見ると大迫力! 駒ヶ岳ロープウェイの真下を流れる中御所川(なかごしょがわ)の中で「一番美しいポイント」と言われています。
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日暮の滝を抜けて大きく広がった谷は、「中御所谷」です。中御所谷を走行中、ゴンドラは、地上から約120mの高さにあります。正面には大きな滝があり、夏は涼しく、秋は紅葉とのコラボレーションが楽しめます! ここは、駒ヶ岳ロープウェイの中でも一番のおすすめポイントです。
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ロープウェイ乗車中は、まれにカモシカやリスなどの動物が見られます。一番見つけやすいのは冬! 雪が降って晴れた日は、カモシカが日なたぼっこをしていることが多いので探してみてください!
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しらび平駅を出発して最初の見どころポイントは、「日暮の滝」です。落差は約25mで、上から見ると大迫力! 駒ヶ岳ロープウェイの真下を流れる中御所川(なかごしょがわ)の中で「一番美しい川」と言われています。
ロープウェイの乗車中の見どころを紹介します。
駒ヶ岳ロープウェイは、「しらび平駅」から終点「千畳敷駅」まで、約7分30秒かけて上がります。「高低差950m」と「標高2,612mの駅」は、ともに日本一!絶景ポイントや珍しい動物との出会いをぜひお楽しみください。
駒ヶ岳ロープウェイ「千畳敷駅」は、日本で一番標高の高い駅です。また、ロープウェイの乗車口である「しらび平駅」と「千畳敷駅」の高低差は、950mとこれも日本一のです。ここでは、そんな日本一のロープウェイがどのような仕組みで動いているのか、解説します。
モーターがオレンジ色の矢印の方向に回転すると、片方のゴンドラが引き上げられます。モーターの回転が切り替わり、緑色の矢印の方向に回るともう片方のゴンドラが引き上げられます。
ロープウェイは、ゴンドラに動力はありません。千畳敷駅にあるモーターでロープをまわし、そのロープをゴンドラの握索機といわれる装置でつかむことで動きます。
安全のため、2本のロープで引っ張ります。モーターが回ると、ゴンドラが動きます。直径26mmのロープです。
しらび平駅と千畳敷駅の間に2本張ってあります。しらび平駅側では、65トンの重りをつるしています。車輪が滑りやすいよう表面がなめらかです。ゴンドラを支えるので、直径52mmと最も太いロープです。
平衡索でゴンドラ同士をつなぎます。2台のゴンドラのバランスを取って、安定させます。直径22mmのロープです。
13mから33mの高さの鉄塔が合計6本立っています。「曵索」「支索」「平衡索」の3種類のロープを支えています。
千畳敷駅に備えつけてあり、電動式です。停電した時には、非常用の動力が働きます。
千畳敷駅にあります。ロープウェイを安全に動かすため、手動でも速さを調整します。駅に入る時は、ゴンドラがホームに擦らないように慎重に速度を調節します。
ゴンドラを支索にひっかける部分です。ナイロン製の車輪が16個ついていて、支索の上をなめらかに移動します。
ゴンドラとキャリアーをつなぐ部分です。丈夫な鉄でできています。
長さ6m、幅2m、高さ2.5mです。軽いアルミでできていて、重さは1.5トンです。最大で61名が乗ることができます。
人が1人乗れるバケットという避難器具を収納しています。ゴンドラが災害や故障で止まってしまった時は、ここからバケットに乗って避難します。
ロープウェイは、毎日の点検・試運転をしています。また、毎年の定期的な保守点検・設備の更新を行っております。
「安全への取り組み」をみる
中央アルプスには、貴重な植物、野生動物が多く生息しています。自然保護観点より、すべての動物の立ち入りを禁止させていただいております。ペットが山の動物を脅さなくても、下界の動物を山に持ち込んだ場合、山の動植物に思いがけない影響を与える可能性があります。また、ペットも自然界の病気を持ち帰ってしまうこともあります。何卒ご理解ご協力をお願い申し上げます。※訓練された盲導犬、聴導犬、介助犬の同伴は可能です。
以下の持ち込みは、有料、または、禁止とさせていただいております。
近年、高山地帯への靴底付着による外来種子の持ち込みが問題視されています。 当社では、通路の数箇所にマットを敷くことで種子の持ち込みを防止しております。 皆様のご理解とご協力を宜しくお願いいたします。